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風刺画を読むことは「知る権利」なのか。

今、国内でフランスで問題となったイスラム教の風刺画をまとめたものを東京の出版社「第三書館」が発売しました。店頭に並べるのかどうか、インターネットのみの販売にするのか、あるいは全く販売する予定がない等書店によって対応は様々ですが、すでに数千部売れているとか。

購入した人の言い分としては「どういうものなのか、知る自由があると思う」とのこと。
もっともらしいことを言っているつもりなのでしょうが、単なる野次馬です。

問題元となったフランスでさえ現在は一切販売していないというのに、なぜ日本はこういうことをするのでしょうか。
イスラム教への侮辱であるということがなぜ分からないのでしょうか。
風刺画を読んだところで何を得るというのでしょうか。

風刺画を読むことは知る権利でもなんでもありません。読む必要もありません。

今まで、日本人が宗教への信仰心が薄いことについてはある程度は仕方ないことだと思っていましたし、だからこそ他の宗教のことを少しでも理解しようという意識を持ってISILのことも考えてきました。また、様々な討論番組で参加者たちの言葉の端々にイスラム教を上から見るような部分(無意識なのでしょうが)を感じ、それを腹立たしく思っていました。
しかし、この件では、日本人に対して怒りを通り越して本当にがっかりしました。
こういうところが日本のレベルの低さを否定できない理由にもなっているのでしょうね。



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日本人の危機感

今、ISILに関連する報道を耳にしない日はありません。
その中で、よく一般の人の声として見聞きするのが「なぜ日本人が狙われるのか」「こんなに日本は(ODAを通じて)尽くしてきたのになぜこんな仕打ちを受けなければならないのか」等ということです。

なぜ日本人が狙われるのか、本当に分からないのでしょうか。日本が国是としてアメリカの傘下にいるからに他なりません。例えば、いじめにあっている人が自分を囲っているいじめっ子の後ろでただ見ている人のことを「あの人は自分をいじめていない」と認識するでしょうか。ただ見ている人も、いじめられている人にとってはいじめる側としか見ていないのです。

また、「こんなに尽くしてきたのに・・・」というのは、実に奢った考え方です。
日本がODAによって支援している地域は、本当はお金以外にもっとしてほしいことはたくさんあるのです。それをお金だけにしてもらっているのです。自分に置き換えてみるとよく分かります。もしも、紛争地域へ薬を届けてくれ、と言われたらどうしますか?いやですよね。怖いですよね。本当は薬は届けてほしい、でもどうしてもできないというなら仕方ないから経済的支援でもいいですよ、と。

さらに言えば、なぜか日本人は海外旅行を自分のステータスとしてとらえる傾向があります。それだけに海外を侮っている人が非常に多い。きっとそういうところが事件への巻き込まれやすさを招いているのでしょう。

これらが日本の国民性だというのならそれまでですが、国際状況をもう少し真剣に勉強すべきですし考えるべきだと思います。



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山村福ノ助

Author:山村福ノ助
社会福祉士・精神保健福祉士有資格。現場から少し離れたことによっていろいろなことが見えてきました。

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